11月8日にふいご祭りがとり行われました。
鞴祭(ふいご祭り)とは・・・
古来から製鉄、金属加工に欠かせない「ふいご」という風を送る道具を清めておまつりする事に由来を受けて
金属加工を生業とする当社では「ふいご祭り」という神事を毎年欠かさず行っています。
神饌をお供えし、玉串を捧げて社員一同、今年一年間の安全だった事への感謝と仕事道具へのねぎらいと共に
来年度の無事故無災害と事業の繁栄を神様に祈念します。
土船にあります貴船神社の神主様をお迎えして執り行います。
社長・佐戸川 専務・能登 福島鈑金・係長 佐戸川ダクト・次長 が代表として玉串を捧げました。
のちに神主様と工場内各所と作業衣を御払いしていただきました。
さて、お供え物にはミカンが欠かさずあります。
その由来とは・・・
江戸中期の伝説の紀州商人【紀伊国屋文左衛門】に由来しています。
文左衛門が20代の頃、紀州では驚くほどミカンが大豊作だったにもかかわらず
嵐で航路が閉ざされ、江戸へ運べなくなり価格暴落となりました。
そこに目をつけた文左衛門がオンボロ船を修理して、買い集めた紀州ミカンを乗せ、嵐の中大波を越え、風雨を耐えて
命がけで太平洋を渡りなんとか江戸へ到着したのだそうです。
ミカンが不足していた江戸ではミカンが高く売れ、莫大な財を成したということです。
実はこの時に文左衛門が運んだのが、江戸での鍛冶屋の神様を祝う《ふいご祭り》の為のミカン。
嵐の中を耐え抜いた縁起の良いものという付加価値もついたのかもしれません。
この祭りにおけるミカンの需要の高さが凄かったというエピソードです。
古くから受け継がれてきた日本の伝統行事を継承し、無事故無災害への意識を高めていきたいと思います。